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SPUROUT POWER/ふるやの農業革命記〜はじまりは“アグリカルチャーショック”から

ふるや農園は“芽もの野菜”を作っています。ここ数年は『スプラウト』と呼ばれて、健康志向に敏感な人達を中心に注目を集めていますが、いわゆる発芽した野菜。皆さんの食卓で最も馴染み深いものといえばカイワレダイコンでしょう。 私たちの出発点も、このカイワレでした。ふるや農園は、自然豊かな阿武隈山系に囲まれた福島県郡山市中心部の西方・田村町川曲にあります。この一帯の農家は昔から葉たばこと養蚕、水田と酪農が中心でした。 14代までさかのぼることができる降矢家も同じで、長い間これを家業にしてきました。ところが、です。いまから23年前、農業研修でヨーロッパに出かけて驚きました。農業は、農業−私にとってそれ以外の何物でもなかった“家業”を、きちんと経営化して運営している。 農家は世襲制ではなく、跡継ぎになるには農業家の資格がなければならない。てがける作物は、食べる側のニーズを反映した安全で健康なものでなければ市場に出せず、宗教の違いもありますが週に一度、日曜は休日で家族で教会にでかけたりもする。 まさに“アグリカルチャー・ショック”です。日本では量産優先、健康・安全は二の次で、ましてや農家に休日などあり得ませんでした。この半月ほどの研修はその後の生き方を180度変えました。 帰国直後から仲間とともに経営や、安全で健康な作物づくりを学びはじめ、昭和57年周囲の猛反対のなか、カイワレの水耕栽培をスタートしたのです。

SPUROUT POWER/食卓の緑化事業〜そしてカイワレ騒動

「安全野菜」の第一歩としてカイワレの水耕栽培を選んだのは、いくつかの理由がありました。東北では市場が未開拓だったこと。ハウス栽培は一年中出荷が可能で時間あたりの労賃にみあう収益を見込めるということ。 そして、この阿武隈の大地の下には、ミネラルたっぷりの地下水が豊富に流れていること…。代々の“家業”を守ってきた両親は、それでも頑固に葉たばこを続けていましたが、これも昭和59年に減反となり、降矢家は水耕が主力となりました。 ふるや農園がカイワレ栽培をはじめた頃はまだ、カイワレ自体は彩り野菜としてのみの認知でしたが、徐々に注文は増えていきました。 私たちは、自らの挑戦を『食卓の緑化事業』と名づけ、インスタント化・レトルト化が進む食卓を「新鮮で健康な野菜でいっぱいにしよう」と、ヘルシーPAO(サンチュ)やとうみょうなど、少しずつ品種を広げていきました。 ところが農園設立から15年たった平成8年、突然のあの騒動が起きたのです。そう、O−157によるカイワレ騒動です。市場はカイワレを買い控え、ふるや農園でも85%減産という憂き目にあいました。 数年後カイワレの冤罪ははれ、高い栄養価に光が当てられるようになりましたが、私たちはこの騒動で改めて健康で安全な野菜作りへのこだわりを強めました。 自然の営みにまっすぐに、食べる人に正直に、より健康で安全性の高い“緑”で食卓をいっぱいにしようと。

SPUROUT POWER/木鍬(きぐわ)は語る。

降矢家の蔵に古い木鍬が残されています。鍬といえば鋼が相場。なのに、木製です。手にとるとわずかに土埃もついています。 つい何十年か前まで、現役で田畑を耕していたものです。この木鍬の存在こそ、阿武隈の水と土が豊潤であることの証しなんです。

岩盤のミネラルをたっぷり蓄えた地下水/水の力。

ふるや農園が水耕で安全で健康なスプラウトを育てられるのは、土地の奥深くに流れる良質の地下水のおかげです。 福島県中央部は阿武隈地方と呼ばれ、近くには日本三大鍾乳洞の一「あぶくま鍾乳洞」があり、質の良い花崗岩の産地。 雪や雨は沢水となって地中に染み込み、岩盤の亀裂を流れながらカルシウムなどのミネラル分を蓄えて地下水脈へと合流します。 ふるや農園では、農薬を一切使わずにこの地下水だけでスプラウト栽培を行っています。

阿武隈の大地は、しっとり温かくやわらか/土の力。

良質の水からは、肥えた土が生まれます。有機物たっぷりの土は、しっとりとして温かくやわらか。鍬が木製なのは、木でも十分に歯が立ち、土を容易にさばけるからなのです。 誕生したばかりの“あひるの学校”は、阿武隈の大地を教室に、地元の知恵袋おばあちゃんを先生に、ふるや農園と皆さんで一緒に土を耕すところからはじめる休日農園。 皆さんには阿武隈の自然と農業の楽しさを知ってもらい、私たちは改めて土を耕すことで、休畑の山村化を食い止め、これからの農業を考えるきっかけにしたいと考えています。

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